COLUMNコラム
まじめ
「宣伝の天才」に学ぶ
2018年がスタートし、新鮮な気持ちでコラムを書こうと思っていましたが
初めてのコラムで試行錯誤しているうちにはやいもので3月になってしまいました…。
すでに春の気候ですね。
広告業界は、アイディア次第でいくらでも表現方法があるので
広く深く、作り手としては非常におもしろくやりがいのある業界です。
ですが、受け手にとっての「広告」とは…?とふと考えてみました。
見てもらえなくて当たり前、嫌われてこそ広告
なんてことも言われているぐらいですから
その「嫌われがち」という高い壁を乗り越えて
「人」を動かす「広告」を作るにはどうしたらよいのか…
その解決のキーワードを
ドイツの宣伝大臣
「宣伝の天才」とも言われたヨーゼフ・ゲッベルスに
学ぶものがありましたので一部ご紹介します。
大衆の心を掴んだ巧みな宣伝手法
宣伝は宣伝と気付かれてはいけない
戦争という時代の背景もありますし
従わなくてはいけない圧力があったのでは…?
と思う方もいるかもしれません。
しかし彼の考え方は全く異なり、
「いかに多くの大衆が自ら進んで、政治に賛同するか」に重点を置き
なにかあった時に崩壊しにくい仕組みを作り上げたのです。
当時は映画が流行しており、
その映画の中に作り手の意図や感情を入れ込むことで
大衆は映画を楽しみながらも自然にゲッベルスの意図に
誘導されていくという仕掛けを施していたそうです。
ひとつあげるとすれば、旅行パンフレットなどもそうです。
受け手は、観光を楽しむために見るのが目的であって
観光地の商売繁盛のためにパンフレットを手に取る人はなかなかいません。
楽しみながらも、パンフレットを見てお土産を買うという
作り手の意図に誘導されているのです。
まさに娯楽に隠された宣伝ですね。
宣伝内容の重点をうんと制限して、スローガンのように利用する
ゲッベルスの言葉には
「大衆の理解力は小さいが、そのかわりに忘却力は大きい」
という言葉があります。
なんてことない言葉をパッと聞いたくらいじゃ、
理解される前に忘れられていくのがオチです。
つまり、
パッと聞いて誰もが分かりやすく
忘れないように繰り返すということが重要になるのです。
ゲッベルスはこれを、
映画のわずかな隙間の時間にメッセージを毎回入れ込んだり
短い言葉で思想を訴えたポスターを
色々なところにバラバラ貼るのではなく
一箇所に大量に貼る等して強烈な印象を残したそうです。
ついつい欲張って「あれも載せたい、これもオススメ!」と
ごちゃごちゃ並べて魅力を長々と書きがちですが、
一つの宣伝内容を
ドーーーンと豪快に「オススメ!おいしい!」と
同じチラシを何度も入れて打ち出す方が
人の印象に残りやすく宣伝効果があると言えます。
(ゲッベルスについてさらに詳しく知りたい方は
ウェキペディアにて:ヨーゼフ・ゲッベルス)
潜在意識に語りかける「広告」
まとめると
嫌煙されがちな「広告」を
人を動かす「広告」にするには
「広告」「宣伝」を
受け手が気づかないところに仕掛け
作り手の意図に導くこと
が効果的な手法だと言えます。
その仕掛けは娯楽の中だったり、毎日目に入るポスターだったり
ラジオだったりTVCMだったり…
「あぁまた同じCMが流れている…見飽きたなぁ。」
なんて思いつつも
同じ種類の商品が並んでいて、どれにしようか迷った時
無意識にCMでよく見ていたあの商品を手に取ってしまったり…
売りつけられることが嫌いな日本人も
知らない間に「広告」が潜在意識に語りかけ
洗脳されているのかもしれません。
この洗脳が知らず知らずのうちに浸透していけば
名前が売れ、商品が売れる
「広告」あっての「事業成功」となるわけです。
そんな風に「広告」で人を動かせるような
アイディア、提案を生み出し
何かお手伝いができるように
今年も頑張っていこうと思います。
営業企画部 吉田
参考、引用:ゲッベルスの宣伝術について