COLUMNコラム
まじめ
激動の時代を生きたGIFは
古くて新しい手法なのか?
こんにちは。
BIOS制作部の原です。2回目です。
突然ですが、みなさんの好きな画像の形式はなんですか?
”やっぱりJPEG(ジェイペグ)! みんな持ってるし”
”いやいやTIFF(ティフ)だし。TIFFやばい。やばたにえん”
”玄人はBMP(ビットマップ)一択”
ここで問います。
な ぜ G I F( ジ フ )が 出 て こ な い の か 。
言うてもGIFって。
256色以下の画像を扱うことができる可逆圧縮形式のファイルフォーマットで、圧縮画像ファイルフォーマットでは歴史の長いもののひとつだけど。
WebブラウザではJPEGと並んで標準的にサポートされてるけど、ねぇ?
(参照:Wikipedia)
にしてもGIFって(笑)
…と思ったでしょう?
わかります。何かとGIFは馬鹿にされがちな存在です。
しかし私はGIFを馬鹿にする民たち(G馬民)を前に、声を大にして言いたい。
G I F さ ん の 方 が や ば い ぞ ー ! !
ここはGIFの株を上げるため、私がひと肌脱ぐことにします。
※ちなみに読み方はGIF(ギフ)ではなく、GIF(ジフ)だそうです。
画像の三大メジャー形式を
比較してみよう
はじめに、ネット上に溢れる画像の形式について説明していきましょう。
ネットで見れる画像の大多数は、冒頭でも触れたJPEGやPNG(ピング)という形式です。
GIFも様々なところで見かける形式ではありますが、大正義JPEGの牙城を崩すには至っていません。
以下は画像の三大メジャー形式のおおよその比較です。
多分ですが、256色までしか表示できないという残念なところが馬鹿にされる原因でしょう。
ガラケーの画面に初めて色が付いた頃の色数ですからね。馬鹿にされるのもわかります。
しかし、GIFにはその器の小ささを超えて有り余る特徴があります。
お気づきですか?
そうです。それは…
動く。
JPEGもPNGも動けないのです。旧体制に縛られてがんじがらめです。
かっこよく言うと、3つの中で時間(とき)を駆けることができるのは
孤高で自由な存在、GIFだけなのです。かっこよく言うと。
GIFのアニメーション自体は昔から使われてきました。
それはそれははるか昔、一説によると江戸時代からとも言われています。あくまで一説です。
しかし「使える色が256色まで」「動く時間が長くなるとサイズが大きくなる」などデメリットが目立つようになり、さらに引導を渡したのが『Flash』の登場でした。
アニメーションなどの動画を作成するソフトのFlashで作成したファイルはサイズも小さく、GIFには太刀打ちできない強敵だったのです。
失意にくれるGIF。そんな中、GIFに思わぬ助太刀が現れます。
iPhoneです。
発売するや否や爆発的に普及していったiPhoneですが、Flashには非対応。そのためFlash自体が敬遠されるようになり、当初こそ対応を求める声が多くのユーザーから上がっていましたが、今ではFlashは過去の産物です。
対してPC、スマホ問わずほぼ全てのデバイス(WEBブラウザ)上で見ることが出来るGIF。通信速度も格段と飛躍した今ではデータの重さも気になることはなくなり、徐々に再注目されていきました。
まさにGIFは三途の川から奇跡の復活を遂げた稀有な存在なのです。
使い方によって
古くて新しい手法になる
先日こんな記事を見つけました。
GIFアニメでその効果を訴求した、インド虫除け剤ブランドのツイッター施策
どうでしょう。
シンプル、かつ、短時間で伝わりませんか?!
GIFアニメを用いた広告の手法はナイキやスターバックス、バドワイザーなどの企業をはじめ、ここ数年で増えてきています。各種SNSでもGIFがアップロードが可能になったことにより、広告としての活用が注目されてきました。
動画と違いサムネイルをタップして再生というアクションも不要で、スマホであれば画像サイズが小さくても閲覧には問題ないという点で、GIFアニメはこの時代の広告コンテンツとして優秀と言えます。
形式フェチの私をして優秀と言わしめるGIF。
(思いがけずカムアウトしましたが私は形式フェチです。拡張子フェチかもしれませんが)
形式として一度死にはぐったとは思えません。
そしてなんと!弊社でもGIFアニメは作成可能です。
GIFを讃え、GIFのために生き、GIFを使ってプロモーションしてみたい!という企業様、お待ちしております。
制作部 原 渉
※当記事のGIFが馬鹿にされているという風潮は個人的主観によるものです。