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映画『海賊と呼ばれた男』にみるストーリーブランディングとは?

車乗る人は出光でガソリンを入れるべし!?

どうもはじめまして営業企画部の曽我です。
初コラムということで緊張ガチガチ、肩肘張って書かせていただきます。

皆さんは、昨年末から公開されているV6岡田くん主演の『海賊と呼ばれた男』という映画をご覧になりましたか?
石油類の精製、販売を行なっている出光興産の創業者である出光佐三をモデルとした主人公・国岡鐡造の一生と、出光興産をモデルにした国岡商店が大企業にまで成長する過程が描かれた映画です。

私は百田尚樹著の原作は読んだのですが、映画はまだ見ておりません。
原作を読んだので、映画見てもな〜と思って躊躇しておりますが、『永遠の0』のときも、原作読んで、映画見て号泣したのできっと近いうちに見にいきます。

それで、ネットで映画みた人のレビューをみていて気になったことがあります。
以下、ツイッター投稿を引用

海賊と呼ばれた男 めったな事では泣かないぐらっぺですが泣きました! 愛国者は見るべし。日本男児の男の本懐ここに有り。車乗る人は出光でガソリンを入れるべし(ФωФ) まだじんわり目に涙が(ToT)

“車乗る人は出光でガソリンを入れるべし”

完全に出光のファンになってる。そして、他人に勧めている。
これ結果的に、ブランディング手法でいうところの
ストーリーブランディングと言えます。

ストーリーブランディングとは?

ストーリーブランディングに関しては、色々な定義がありますが、簡単に言うと、「物語調で企業の価値を伝え、読者を惹き込みファン化させる手法」です。

サービスや商品が世の中に溢れかえり、他商品との差別化が難しい
いわゆる“コモディティ化”が進む昨今、注目されているのが、このストーリーブランディングです。

まさに、ガソリンって差別化難しいですよね。あそこのガソリンは質が良いとか考えたことないし。最近は、セルフスタンドが増えてきてるので、窓拭いてくれたりなどのサービスもなくなってきましたし。価格もそんなに変わらないし。
強いて言えば、立地が大きな選択の基準ですかね。
あとは会員カードとかポイントとか。ゴリラとか。

でも、このツイッターの方は、“出光でガソリン入れるべし”と
出光の社員でもないのに(たぶん)、みんなに勧めています。

つまり、この映画を通して、創業者の苦悩と挫折、それを乗り越える努力、そして成功。
という、唯一無二のストーリーを体感し、ファンになったのです。
ここに、圧倒的な他社との差別化が形成されています。

ニッカウヰスキー創業者を題材にしたNHKの朝ドラ『マッサン』のときも、
商品が売れすぎて、生産が間に合わないというのも記憶に新しいところ。

つまり、ストーリーには、人を惹きつけファン化させる力があるのです。

そして、ファンになった方は、購買し友達や家族とかに話したり、
SNSで拡散までしてくれます。

アメリカのデータ分析会社One Spotが発表した
「ストーリーテリングを科学する(The Science of Storytelling)」によると
ストーリーを感じる広告をブランドに求める消費者の割合は92%という数値が出ています。

といっても、、、
うちの会社にそんな感動的なストーリーなんてないし。。
と多くの方が思うかもしれません。

私は、そんなことはないと思います。
意外と当事者は気づいていないだけで、創業の想いや、日々の営業、商品開発の過程、
お客様との日常的なコミュニケーションの中に
必ず、それぞれのストーリーがあるはずです。

ちょっと視点を変えることで、見えてくることがあります。

もしかしたら、そんな埋もれているストーリーが書籍化され、映画化し、岡田くんがあなたの役を演じるかもしれません。

最後まで、ご精読ありがとうございました。

営業企画部 曽我

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